大賞に安保問題専門家、古川勝久氏 第36回正論大賞・第21回正論新風賞 発表

フジサンケイグループは、正論大賞の選考委員会を開き、今年の正論大賞および各賞を以下の通りに決めました。正論大賞は、フジサンケイグループの基本理念「自由と民主主義のために闘う正論路線」を発展させた個人に贈られる年間賞です。正論新風賞は新進気鋭の言論人に、正論大賞特別賞は同グループの活動に顕著な貢献のあった個人や団体に贈られます。【Web正論】https://seiron-sankei.com/

第36回正論大賞
安全保障問題専門家 国連安保理北朝鮮制裁委員会専門家パネル元委員 古川勝久氏(54)

第21回正論新風賞
作家 竹田恒泰氏(45)

第36回正論大賞を受賞した古川勝久氏(左)と、第21回正論新風賞受賞の竹田恒泰氏

1、受賞理由
古川氏は、北朝鮮によるミサイル開発や核関連物資密輸入の問題に警鐘を鳴らしてきた。特に、2013年にフジテレビの鴨下ひろみ北京特派員(当時)と撮影班がスクープした国連安保理制裁対象の北朝鮮の軍事関連企業を追跡。この企業が中国で活動を続け、北朝鮮の兵器関連非合法ネットワークの要に成長したことを突き止め、詳報した。対北朝鮮制裁には不備があり、日本は危険にさらされていると一貫して主張。国家として肝要な主権や安全保障の問題がなおざりにされていると対策を訴え、ぶれない姿勢が正論大賞にふさわしいとされた。
竹田氏は、明治天皇、北白川宮能久親王の玄孫(やしゃご)にあたる特別な立場から安定的な皇位継承の重要性を解説。母方が天皇の血筋を引く「女系天皇」は2000年の歴史で一度もないと語り、皇統を未来へつなぐ諸提案が超党派の保守系議員の提言に盛り込まれるなど、論壇に新風を吹き込む姿勢が評価された。

2、贈賞
正論大賞正賞=ブロンズ彫刻「飛翔」(御正進氏制作)、副賞=賞金100万円
正論新風賞正賞=同「ソナチネ」(小堤良一氏制作)、副賞=同50万円
※令和3(2021)年3月、東京都内のホテルで贈呈式を開催予定(調整中)

3、受賞者略歴
古川勝久〈ふるかわ・かつひさ〉 1966(昭和41)年、シンガポール生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業後、米ハーバード大学ケネディ政治行政大学院修士号(国際関係論・安全保障政策)、政策研究大学院大学博士号(安全保障政策)。平成維新の会・大前研一事務所勤務。1998~99年、米アメリカンエンタープライズ研究所アジア研究部勤務を経て、2000年から米国外交問題評議会アジア安全保障部研究員、2001年よりモントレー国際問題研究所研究員。2004~2011年、科学技術振興機構社会技術研究開発センター主任研究員。2011~2016年、国連安全保障理事会・北朝鮮制裁委員会(1718委員会)専門家パネル委員を務める。産経新聞「正論」欄執筆メンバー。1999年、読売論壇新人賞優秀賞受賞、2000年に第16回佐藤栄作賞優秀賞受賞。2018年に『北朝鮮 核の資金源「国連捜査」秘録』(新潮社)で新潮ドキュメント賞を受賞した。54歳。

竹田恒泰〈たけだ・つねやす〉 1975(昭和50)年、東京生まれ。明治天皇の玄孫(やしゃご)。皇籍を離脱しIOC(国際オリンピック委員会)委員をつとめた旧皇族、竹田宮恒徳王の直孫、JOC前会長、竹田恒和氏の長男。慶応義塾大学法学部卒業後、同大大学院講師、皇學館大学非常勤講師など歴任。幕末、明治維新への激動の時代を生きた孝明天皇を研究。古来の伝統文化や安定的な皇位継承などについて、国内外のメディアや講演などで積極的に発言、全国各地で会員制の勉強会「竹田研究会」を主宰している。『語られなかった皇族たちの真実』で山本七平賞。『天皇の国史』『現代語古事記』『天皇は「元首」である』など著書多数。45歳。