産経新聞社と福島県大熊町、富岡町、楢葉町の3町は、各町の特産品を使ったスイーツ作りのコンテスト「スイーツ甲子園 ふくしまチャレンジカップ」を開催。参加チームを募集します。本コンテストは、今年で第16回を数える「スイーツ甲子園 高校生パティシエNo.1決定戦」の姉妹コンテストとして誕生した、スイーツ作りが大好きな高校生なら誰でも挑戦できる大会です。大会を通じて、各町の特産品のおいしさや魅力を多くの人たちに知ってもらい、東日本大震災と原子力災害からの復興を、スイーツの力で応援することを目的に開催します。
テーマ食材は、大熊町のキウイ、富岡町のパッションフルーツ、楢葉町のサツマイモ。いずれかの食材を使ったスイーツのレシピを考案して応募。書類選考によって、2023年8月25~27日に、サッカー日本代表のナショナルトレーニングセンター「Jヴィレッジ」(福島県楢葉町・広野町)で開かれる決勝大会への出場者を選出します。決勝大会では、大熊町賞、富岡町賞、楢葉町賞を決定。受賞者には審査員を務める超一流パティシエと一緒に、各食材を使ったスイーツを開発する副賞が贈られます。開発したスイーツは、2024年2月に東京都渋谷区の代々木公園で開催予定の「ふくしまスイーツフェスティバル」で販売します。レシピの応募締め切りは、2023年6月22日18時まで。応募方法など詳細は、ホームページ(https://sweets-challengecup.com/)をご覧ください。
■大会概要
大会名称:スイーツ甲子園 ふくしまチャレンジカップ
共催:大熊町、富岡町、楢葉町、産経新聞社
特別協力:Jヴィレッジ
協力:おおくまキウイ再生クラブ、サン・クリーン、福島しろはとファーム
■大会規定
レシピ募集期間:
2023年5月9日~6月22日18時
決勝大会:
2023年8月25日~27日、Jヴィレッジ(福島県楢葉町・広野町)
テーマ食材:
①キウイ(大熊町) ※品種はグリーン、ゴールド、レッドのいずれでもOk
②パッションフルーツ(富岡町)
③サツマイモ(楢葉町) ※品種は紅はるか
募集レシピ:
テーマ食材のいずれかを使った家庭で作れるスイーツ
例)ショートケーキ、タルト、パフェ、クレープ、パンケーキ、プリンアラモード、皿盛りデザートなど
応募資格:
・2023年4月時点で全日制・定時制・通信制高等学校、高等専門学校、専修学校高等課程などに在籍する生徒
・個人または同一学校に在籍する2人組
決勝大会参加者:
大熊町キウイ部門3人(組)、富岡町パッションフルーツ部門3人(組)、楢葉町サツマイモ部門3人(組)の計9人(組)
各賞:
大熊町賞1人(組)、富岡町賞1人(組)、楢葉町賞1人(組)
副賞:
審査員を務めるパティシエと一緒に各食材を使ったコラボスイーツ開発
■テーマ食材
【大熊町のキウイ】
大熊町では東日本大震災前に約60軒の果樹農家があり、「フルーツの香り漂うロマンの里」と呼ばれ、中でもキウイは家庭で栽培する人も多く、町の特産品となっていました。しかし、震災と東京電力福島第1原子力発電所事故に伴う全町避難によって、キウイ栽培も途絶えてしまいました。2019年4月に、町内の一部で避難指示が解除されたことを受け、同年12月に町の有志が、特産品のキウイを復活させ、町に誇りと元気を取り戻そうと、「おおくまキウイ再生クラブ」を立ち上げ、20年春に18本の苗木を植えました。22年秋には、みずみずしく爽やかな風味のキウイが実り、念願の初収穫を迎え、再生に向けて着実に歩んでいます。
【富岡町のパッションフルーツ】
富岡町では今年4月に、桜の名所として知られる「夜の森」地区を含む帰還困難地域の避難指示が解除され、春恒例の桜まつりも多くの人で賑わいました。これで町の面積の約93%で避難指示が解除されました。そのような富岡町の新たな特産品として注目されているのが、パッションフルーツです。富岡町で生まれ育ち、土木・解体業を営むサン・クリーンの髙雅裕社長が、温暖な富岡町の気候を生かし、南国のフルーツを町の特産品に育て、復興に役立ちたいと、2020年に栽培を開始。今年は5トン以上の収穫を見込んでいます。手作業で一つ一つ受粉作業を行い、有機栽培で丹精込めて育てたパッションフルーツは、フレッシュな香りと、絶妙な酸味と甘味が楽しめます。
【楢葉町のサツマイモ】
楢葉町は、「スイーツ甲子園 ふくしまチャレンジカップ」の決勝大会が開催されるサッカー日本代表のナショナルトレーニングセンター「Jヴィレッジ」の所在地です。サッカーの聖地であるとともに、復興のシンボルとしてさまざまなイベントが行われ、年間を通じて多くの人が訪れています。楢葉町の基幹産業である農業の復興に向けて今、新たな特産品として栽培が広がっているのがサツマイモです。2017年に試験栽培を開始し、和・洋菓子の製造販売を手掛ける白ハト食品工業が楢葉町に設立した「福島しろはとファーム」などが本格的な栽培に乗り出し、一大産地を目指しています。新ブランドとして栽培されている「ふくしまゴールド」は、甘味と食感に優れたスイーツにピッタリの品種です。